バレンタイン超短銀花SS

「かづっちゃん、ちょっとここに座って。」
銀次は真剣な顔をして花月の肩を押しソファに座らせた。
そうして自分はそのまましゃがみこんだ。
花月の目線よりちょっと下に銀次の顔。
もちろん銀次はそれを計算しているのだが。。。
「どうしたんですか、銀次さん?」
戦闘中でもないのにあまりに真剣な銀次の顔に花月は少し不安になる。
さっき渡した物が気に入らなかったのだろうか。
外の世界で知った習慣の一つだと聞いていたのに何か間違っていたのだろうか。
不安そうな顔をする花月に思わず顔がにやけそうになるのを銀次は必死で押さえた。
本来こういう顔をするのが苦手な銀次である。
いつぼろがでるか分からないことは自分でもよくわかっていた。
駆け引きは基本的に苦手だし、ここは速攻が一番。
花月の両肩に置いていた手を腕の方に移動させ銀次は『上目使い』で花月を見た。
「かづっちゃん、チョコレート…嬉しかった。ありがとう。でもね…俺…」
困ったように視線をそらした銀次に花月は泣きそうになった。
チョコレートは嬉しかった。でも、なんだというのだ。
きっと『他に好きな人がいる』と続くのであろうようなその言い方に花月は言葉を失った。
銀次はしばらく花月の方を見ようとはしなかった。
花月の腕を掴む銀次の両手の力は強かった。
何かを噛み締める様に、耐えるように。
「銀…次…さ」
ようやくの事で花月は言葉を発した。
自分でも分かるほどに掠れていた。
その声に反応するかのよう銀次も言葉を絞り出す。
「俺、もうがまんできないんだ…ごめんね、かづっちゃん」
そしてあげた銀次の目。
ぎらついた眼をしていた。
飢えた男の目。
「俺、チョコなんかじゃなくって…」
立ち上がり花月の方に身を寄せながら言った言葉。

「かづっちゃんが食べたい」

一瞬何を言われたのかわからなかった。
真っ白になる思考。
数瞬の逡巡のあと理解したその言葉の意味に花月の体温は一気にあがった。
頬に朱が散る。
「あ…」
そして首筋に落ちてきた銀次の唇。
ぴくりと反応してしまう身体が恥ずかしい。
「可愛いね、かづっちゃん」
耳もとで囁かれた其の言葉があまりに恥ずかしくって花月はさっきとは違う意味で言葉を失った。
「そのままじっとしてて」
銀次はそういうと花月の耳に歯を立てた。
それにぞくりと背筋をはしった感覚に花月は眼を閉じた。
銀次の心境はまさに『おとした!』である。
本来こんな明るいうちからのこんな場所でのこんな行為を花月は許してはくれない。
だからこそなれない演技で花月を翻弄させ混乱させたのだ。
少しばかり罪悪感を感じないわけでもないが、それよりもなによりも花月が正気に戻る前に……。
「あっ…ぎん…じ、さ…待ってっ…こんなっ…」
「だめだよ、じっとしてて」
身を捩っ多花月に銀次はそういうとするりと服の裾から手をすべりこませて脇腹を撫でた。
「…っ…ん」
わずかに鼻にかかた吐息を花月がもらした。
銀次はそのままその手後ろにまわしながら花月の耳にもう一度口を近付けた。
「かづっちゃんがいけないんだよ?あんな顔してチョコレートもってくるから。」
そうしてゆっくりけれど強引に花月をソファに押し倒した。
「俺…もう、止まんない」

明るい日ざしが差し込む午後の居間。
恋人達の14日ははじまったばかり。


素晴らしいです、BB*2様!ふらふらロムっていたところ、こんな萌えまくりな銀花小説が、しかもフリーではないですか!速攻ダウンロードしてしまいましたv萌え!この先メチャクチャ希望中!(爆)さすがだ銀次さん!vうちのような辺境サイトへのアップ、許可下さってありがとうございましたv
                                      

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