『……貴様ラハ、何故言イナリニナラナイ?』
今更の問いに、呆れたように、加地は肩を竦める。「何をバカな事を。どうして僕達が、弱い君達に従わなきゃいけないんだい?ギブ&テイクと譲ってあげているのに、満足できないの?」
『勝手ナコトヲサレルワ、逆ラエバ殺サレル。モウ沢山ダ!』『確カニオ前達ハ強イ。ダガ、我々ガ一度にカカッタラドウカナ?』『覚悟スルンダナ!』
ヒュン、ザンッ!
一瞬で取り出した鎌を振るい、加地はブラックホールを切り伏せていた。
「いやあああっ!」ドオン
悲鳴と共に黒雲が沸き起こり、冬海はレディ・イン・ブラックへと変身する。
「私を、笙子を傷つけようなんて、許せませんわ!」
黒い球を生み出すとリボンに巻きつけ、ブラックホールへと投げつける。
バチバチ、ビュンッ!
月森の射た矢は、一度に三匹のブラックホールを貫いた。
ゴオオオッ「……殺されるのは困ります……まだ、一杯音楽を弾いたり聞いたり、作ったりしたいから……」
志水の体から、無数の黒い球が浮かび上がり、ターゲットを確認する。
それはもはや、一方的な殺戮。
華麗に舞う加地の鎌が次々とブラックホールを二つに切り、月森の矢はブラックホールを片端から射抜き、冬海のリボンは黒い球を操ってブラックホールを弾き飛ばし、志水の球もまた、ブラックホールを次々と消滅させていく。
あっという間に、あれだけいたブラックホールは、元の三分の二まで減ってしまっていた。
「まったく……身の程知らずも甚だしい。自分の力をわかっていないようだね」シュン、チャキン!
鎌を構えて、余裕の笑みを浮かべる加地。
「そういうのを、うぬぼれと言うのですわ。このまま、消えて下さいませ」レディ・イン・ブラックもまた冷たく笑い、リボンを操る。
「……」何も言わず、次なるブラックホールに狙いを定める月森。
「……眠いので、そろそろ終わりにしたいです……」ぼーっとつぶやく志水。
『マ、マズイゾ!』『駄目ダ、全然歯ガ立タナイ!』
「見極めが遅いよ」呆れる加地。





Quartet/Quintet番外編2より抜粋。ブラックメンバーVSブラックホールなワンシーン、悪役の美学vvvvというか、悪役はひたすらカッコよく!

                              

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